【R18】男になって、叶う恋なんて!(6)

 いつものご飯、いつものお風呂。
 なんて素敵なことなんだろう!
 そして部屋で一人、本を読んでゆっくりしていた。
 そのときだった。

「えっ」
 えっ。
 私の部屋じゃない。
 ここは…岡野の部屋…。
 そしてまた、体が熱い。
 恐る恐る、下を見る。
「いやあああああああああ!!」
 私は、下半身丸出しの岡野になっていた。
 ちんこの主張が激しい。
 手には何かが包み込まれたティッシュ。
 それが何かだなんて、考えたくもないことだった。
「助けて、助けてええええ」
 叫ぶ、とにかく叫ぶ。
「どうしたんだい、あづき、ゴキブリでもでたのかい」
 異常な叫び声を聞きつけて、慌てた岡野母が部屋のドアを思い切り開けた。
 ゴキブリ以上の恐怖が、そこにはあった。
「ぎゃあああああ」
「あらやだ」
 手を口に当てて、岡野母は笑った。
「あづきも男の子ね。母ちゃん安心したよ」
 じゃあごゆっくり、と、何事もなかったのようにそっとドアを閉める岡野母。
 死んだ。私は死んだ。
 他人の恥だが、今は私の恥だ。
「岡野おおおおおお…殺す…」
 静かな決意を胸に、私はとりあえずその無様なちんこを収納した。
「いや、まてよ。なにかおかしい」
 ふと、気づく。
 こうしてまた岡野の体になったわけだが、その2回とも、岡野はオナニーしていた。
 考えたくはないが。
「イッたら、入れ替わる?」
 まさか。
 いや、まさかでもいい。
 岡野がイけば入れ替わるなら、私がイッても入れ替わるのではないか。
 それなら今私がオナニーして、元に戻って、それから岡野には永遠にオナニー禁止に…。
「いや…無理だろ…」
 まず第一に、私が岡野のちんこを触って、しかもそれをしごいて、イかないといけない。
 無理だ。死んだ方がいい。
 第二に、岡野が永遠にオナニー禁止。
 これはもっと無理だ。
 たとえ頑張って我慢したところで、夢でやってそうだ。
「なんてこと…」
 なんてことだ。
 このままでは、岡野がオナニーするたびに私は入れ替わる。
 それも突然入れ替わる。
 そして入れ替わったらオナニーの事後を見て、それを片付けるという悪魔のような仕打ちが待っている。
 どうしたらいいんだ。
 ――そうだ、私が私に戻った時に、岡野を殺すってのはどうだろう。
「…なんで犯罪者にならにゃならんのだ」
 これもなしだ。
 どうしたらいい、どうしたらいい。
 考えても考えても、答えが見つからない。
 泣きそうになりながら、それでもずっと考え続けた。

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